5年春合宿_手賀の丘

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新5年手賀の丘合宿
好天に恵まれた2日間。
選手20名は全日程を予定通り消化。

コミュニケーションをテーマに充実した内容。選手の性格、才能を再発見した2日間でした。

新旧役員はじめ、多くの保護者に感謝いたします。

詳細は
1日目 : 矢嶋コーチ
ミーティング : 小川コーチ
2日目 : 中村ベッドコーチ
あとがき: 吉原

*****吉原*****
●1日目
ブロックトレセンの関係で、13人で合宿スタート。
「コミュニケーション」
「自分たちのことは自分で」
のテーマのもと、まず午前は宿泊施設の各説明を受け、その後アスレチックへ。
何人かずつ組分け(部屋ごと)し、各組に時計を渡して集合時間を伝える。
誰が時計をつけるのか、どうやって決めるのか、個人的には興味深かった。
全てを把握は出来なかったが、ある組ではまず部屋長を決め、その上で部屋長以外がつけよう、と決めていた。
全て部屋長任せではないところはいいな、と思った。
集合時間に遅れる事もなく、まずは楽しくスタート出来たかな、と思う。

そして午後。
まずアップの段階で喝が入る。
いつもと違う環境で集中するタイミングを掴み損ねたのか、バラバラ、ダラダラ。
引き締めてやり直した。

午後のメニューは1ゲーム毎にメンバーを入れ替えながらのフットサル大会(?)。
ここでトレセン組も合流。

毎回味方が変わる中、選手たちがどういう行動をとるのか。
始まる前にコーチ陣の中である程度想定はしていたが、これは残念ながら想定の通りになった。
勝利・敗北・引き分けの結果毎に個々に得点が入るシステムだったのだが、
勝ちを求めるあまり個人プレーにはしる選手、それに任せて足を止める選手、動きはするもののボールを呼ばない選手。
そして味方への文句。
コートを広く使い、全員で前への推進力を持ってパスを繋いでゴール、というシーンは稀にあったが、
全体としては褒められたものではなかったかなという印象。
こういう点はまだまだだなと感じた。
個人プレーの全てがダメだという事ではなく、それが必要なシーンなのかそうではないのか。
どう考えての行動なのか。
伝えていかなければならない。

入浴・夕食・ミーティングをはさみ、自由時間を経て就寝時間。
案の定というか、消灯時間に素直に寝た選手とそうでない選手、起床時間までしっかり寝た選手とそうでない選手。
やはり様々いたようだが、昨年夏の合宿よりはいくらかは改善された…のだろうか?

昼食・夕食に関しては、別のレポートにもあるので割愛したが、問題あり!
そこをしっかり指摘出来なかったところは、自分の反省点。

部屋長など、いつもと違う選手がやっていたり、いい面も見れたが、
反面、監督・コーチが話している最中のおしゃべりであったり、まだまだな面も。
合宿中、忘れ物なども非常に多かった。
もう5年生。
精神面の成長を求めていきたい。

帯同いただいた染谷助監督・小川コーチ、自分自身2度目の合宿で、勉強させていただきました。
ありがとうございました。

送迎・お手伝い、2日目のソフトボール・ウォークラリーに参加いただいた保護者のみなさま、ありがとうございました。

矢嶋
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●夜のミーティング編
問題
「サラさんは、起きている時間の半分で家の手伝いを、残りの時間の3分の2で妹の世話をします。
6時間寝たとき、勉強は何時間できますか?学校へは、歩いて往復3時間かかるものとします。」

こんな問題から始まったミーティング。
答えを発表してもらいましたが珍回答連発! 答えは0時間。
この問題は作り話ではありません。
世界の子供の6人に1人が貧困生活し、
学校に行きたくても行けない子供がいる事や サッカーがやりたくてもできない子供が沢山いる。
みんなはサッカーの服や道具を買ってもらいサッカーをやれることが当たり前だと思わないでほしいと話し、お父さんお母さんに手紙を書いてもらいました。
ハガキの書き方や住所がわからい選手が多かったことにビックリしましたが感謝の気持ちを手紙で伝えることができた。

次に5人グループで5人全員の共通点をいくつ見つけられるか競い合った。
全員が発言し協力して沢山の共通点を見つけられた。くだらない共通点もありましたが(笑)
最後に5人が一枚の紙を4当分に好きなように切り全員の切った紙を混ぜてそれを声を出さずに元に戻すゲームをしました。
いつもはおしゃべりで注意される選手達。
喋らないことで集中し3グループが成功した。
明日の予定を話しミーティング終了。

2日間選手達は大切な仲間と協力したり、励ましたり、ケンカしたり、いじけたり、沢山失敗し、良い経験が出来たと思います。
今自分がチームの為に何をすべきか!
よく考えて発言や行動し21人全員が同じ方向を向きチームが一つなれれば最高のチームになると感じた。
この合宿がきっかけでサッカーに対する思いや私生活が変わってくれればと思います。
自分も2日間帯同させて頂き良い経験をさせてもらいました。
選手、監督コーチ、保護者の皆様に感謝致します。ありがとうございました。

小川
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●2日目
4月7日(日) 晴れ 時々曇 気温22℃
柏市手賀の杜自然園
新5年生 春合宿二日目

桜満開、暖かく風も穏やかな素晴らしい天候の中、春合宿2日目を迎えました。

起床~清掃~朝食
宿泊した部屋を清掃し荷物を移動。
朝食を終え午前の野球に向けて、準備をはじめるタイミングで私は合流しました。

天候とは裏腹にどこか眠そうな選手達。
全日の行動がどんな状態かすぐに察しがつきます。。。

均等に2チームに分けて注意事項を説明集合プレイボール!
野球自体初めての選手も多い割には理解は早く、なかなか白熱したゲームになりました。
途中ネガティブな発言もあって注意をしましたが、それ以外は真剣にプレーする選手が多く見られました。
なかなか当たらないボールにバットを短く持つ選手、
当たらなくてもフルスイングする選手、
当てるだけで足で出塁しようとする選手、
できないなりの工夫も見られてよかったです。

グランド整備~道具をかたずけて昼食

昼食はバイキング形式の為、取りすぎて残すといった事が心配でしたが時間こそバラバラですが、
残さず食べていました。
しかし偏食の選手が多い印象があります。
高学年になり、体の成長にはバランスの良い食事は大事なことです。
次の夏合宿までにはここも修正していきたいと思います。

午後からは5人4チームに分けてウォークラリー!
渡されたヒントを元に5人が助け合いながら、4キロのちょっとした冒険。 
コーチと保護者が帯同しますが、後ろから様子を見守るだけ、助言はしません。

ここでは選手の個性がよく出ていて率先して道を指示する選手、
案内のプリントを注視しておかしい部分をチェックする選手、
引率の大人の顔色をうかがいながらヒントを得ようとする選手、
ばらばらの意見をまとめようとする選手、
常に後方から他の4人を見ながらおかしい所をチェックする選手、
それぞれ協力しながらゴールを目指します。

結果は4チームとも無事に帰ってくる事ができました。
与えられたヒントについて全員で話し合いながらクリアしていくという、貴重な経験ができたと思います。
終了後各コーチから総括コメントを発表しウォークラリーを終えました。

荷物の移動~帰宅

荷物を外へ出し、各コーチからコメント後、施設の方々にあいさつし手賀の杜自然園を後にしました。

今回の合宿でも個人の生活態度、協調性などまだ課題は多いように感じています。
次回の夏合宿には更に向上していけるよう、個人個人で課題に取り組んで欲しいです。

保護者の皆様、小川コーチ

二日間大きなケガもなく無事合宿を行うことができました。
帯同していただいた保護者の方々、新5年20名の合宿で人数も多く大変だったかと思います。
おかげ様で選手にとってもよい経験となり、有意義な合宿となりました有難うございました。

また、2日間帯同頂きました小川コーチ
コーチ陣が少ない中、大変助かりました。
ミーティングやレクレーションでのアドバイスは、選手にとっても貴重な経験になったと思います。
ありがとうございました。

次週より通常の活動になります。
今回の合宿での経験を生かしてさらに成長できるよう、取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

5年担当 中村
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あとがき

今年も春合宿を企画した。
私の担当する学年ではフォルテを設立してから特別な理由のない限り春、夏と毎年2回の合宿を実施している。例年、春の合宿は夏と違い土曜の指導者が少ない。今回も宿泊は新人コーチと私、それに19期で数年チームを組んでいたコーチの3人。日曜日は21期の指導者3名も合流し、いつものメンバーが揃った。

「目標に向かって努力する心を身に付けさせる」、「打ち込むことに意味を見出す」あるいは「達成感」が選手に自信を持たせる。こんなことが選手に与えられたら良いなといつも思っています。合宿は「寝食を忘れて仲間と何かを目指すこと」これは、大きな舞台でみんなが一致団結し力を発揮する訓練であり競技の技術とは関係ない。また、努力した結果を披露する。それに伴う成功体験。合宿ではその内容が多かれ少なかれプログラムのメニューに入れています。

ミーティングでの算数の問題(前述)
「サラさんは起きている時間の半分で家の手伝いを、・・・・・・」
この問題を解けた子どもは約半数でした。
世界には、サラさんのように貧困や紛争で子どもの6人に1人が学校に通えていません。ご飯も食べられない、洋服も買ってもらえない。靴も買えない。サッカーも出来ない。そんな子どもが世界中に沢山いる現状を体験談を交えて伝えました。
全ての選手が保護者の皆様から愛され恵まれていることに実感として感じたようでした。その後、選手にはがきを渡し、書いたのが子どもたちから保護者に向けての手紙です。
実際の気持ちを素直に言葉に表すことはとても難しいと思います。
一生懸命考えましたが上手く表現できない子どもがほとんどです。
手紙の内容はともかく、届いた手紙に「文字に表せない思い」を受けとめて頂きたいと思います。

 野球では生還目指すスライディングが多数みられ、あきらめず勝負する姿がサッカー意外で見られました。また、とても楽しかったようです。
ウオークラリーでは、いつもベンチからスタートする選手が仲間を引っ張り、各選手の性格、長所を発見することが出来ました。帯同していただいた保護者の皆様に感謝です。

今回、施設に宿泊した児童13人が下痢や胃腸炎を発症したことが判明(新聞記事)、当クラブにも保健所から調査の依頼が来ました。保護者、関係者には大変ご迷惑をかけたこと、お詫び申し上げます。

8月の夏合宿、今回の反省を踏まえ、一歩進んだものしようと思います。
春合宿へのサポートありがとうございました。
                              担当監督  吉原